マイナンバー制度は、士業にとって終わりの始まり?


ここしばらく、マイナンバーという言葉がメディアによく取り上げられている。

社労士を中心としたいわゆる士業の方々が、顧客拡大のツールとして、マイナンバー関連のセミナーを開催しているが、ネット屋としては【本当に大丈夫だろうか?】と心配になってしまう。

セミナーの主な内容は、マイナンバー制度の制度説明や企業でのマイナンバーの取り扱いについてで、そのあとは主催している事務所が個別相談などを受けるという流れだ。

そして自分の事務所のセキュリティシステムなどについて軽く説明して、出来ることならば、乗り換えてウチと顧問契約しませんか? という話にもっていくわけだ。

無料セミナーではなく、本当のところは士業の営業だ。

でもまあここまではいいだろう。

より良いサービスを提供してくれるならば、その営業は受けてもいいと思う。

しかし、問題はここからで、そういった事務所のホームページを確認すると、ご丁寧なことに代表者以外の所員のプロフィールもきっちりと載っている。

おいおい、その所員たちは本当に手ぶらで退社するんだろうな?

大丈夫か? プロフィールをさらして!

とちょっと知識のあるネット屋ならば思うだろう。

これだけ人材が流動化している社会で、所員のプロフィールがネット上をさらすのは、経営者としては大きなリスクをとっていると言わざるを得ない。

もしかりに、その所員がSNSを利用しているならば、追跡は容易で、非合法組織が接触して、顧客の膨大なマイナンバーを手に入れてしまう可能性だって大いにある。

所内のPCの操作履歴は残せるかもしれないが、アナログな方法で、1件ずつ、書き写されたら、どうなるのだろう? 
出勤するたびに毎日5件ずつ書き写されたら、年間で1,000件はマイナンバーが流出することなる。

非合法組織がマイナンバーで稼ぐ方法を考えついたら、1件いくらで売れるのだろう?

その誘惑に所員は耐えられるだろうか?

もしわたしが士業の経営者ならば、絶対に所員のプロフィールをHPに載せたりしない。

マイナンバーが流出して、顧客に訴えられたら事務所がとんでしまうかもしれない。

信用を得るために所員のプロフィールを公開していたのに、まったく逆の効果を生んでしまうのが目に見えている。

マイナンバーに触れる所員はなるべくなら隠すべきだろう。

それがセキュリティの基本だ。


所員はそのうち元所員になるかもしれない。

そうなると、もうコントロールできないのだ。

この所員は顧客の膨大なマイナンバーにつながっていますよ、などとネット屋ならば、絶対に教えることはしない。

それは終わりの始まりにつながっている。